

普段、僕たち私たちは様々な買い物をしている。
日用品から非日用品、目的買いから衝動買い。
リアル店舗での買い物から、ネットショッピング、通販ショッピング・・・。
携帯電話でのネットショッピング、電子マネー決済を考えれば、買い物ができない場所などこの地球上に存在しないんじゃないだろうか。
当然、購入したものの使わずにお蔵入りするものだって出てくる。
僕が満を持して購入したデロンギのエスプレッソマシーンがその典型だ。
おいしいエスプレッソが飲めるが、いかんせんメンテナンスがめんどくさい。
以前から使っているドリップ式コーヒーマシンに回帰するのは時間の問題だった。。。
以前使っていたが使わなくなったもの、使う予定だったけど使わなくなったもの、もらったけれど、ちょっとネェ・・・というもの、何だかよくわかんないけど家の蔵からでてきたもの・・・。
ぼくらの周りには価値があるのに使われていない物、価値を理解する人に所有されていないものがあふれている。
今回はそんな眠れる「おたから」を掘り起こし、高収益ビジネスに結び付けている企業にスポットを当ててみた。
金、プラチナはもちろん、刀剣、骨董品、絵画や切手、古銭、掛軸、各種ブランド品などの買取・販売を行っているフランチャイズ本部「おたからや」がそれである。
「おたからや」は、神奈川県横浜市に本部をおき、主に 刀、刀剣、切手、貴金属、古銭、金券、時計、他骨董品全般の買取・販売を行っている会社である。
現在、全国に直営・FC店舗あわせて53店舗を構えており、骨董・金品関係の買取・販売業のトップ企業である。
現況の経済環境にマッチした事業であることは、素人考えでもすぐに理解できるが果たして実際にどうなんだろうか?
リサイクルとか買取、と聞くとちょっとグレーなイメージを持つのは僕だけか?。
とにかく、そこらへんの所も含めて実際に加盟されたオーナー様に聞いてきた。
北海道に生まれた水野社長は仕事の関係で生まれ故郷を離れ、東京に上京。
パチンコ店の責任者や人材派遣会社役員などを経験し、またまた仕事の関係で大阪へ転勤。このころから、以前より燻っていた「独立」という事を真剣に考えるように。
ライターS:
おたからやとの出会いはどのように?
水野社長:
昨年(08年)の夏頃ですね。やはり、ネットのフランチャイズ紹介サイトを見て検討しました。
今後の日本の経済状況や、自分が取り組める投資金額を考えながら絞り込んでいきましたね。
やはり、日本の経済状況は、今後もそんなに上向くことはないと考えていました。そんな中、リサイクルビジネスは魅力のある事業に写りました。
その中でも、金・プラチナの買取専門ではなく、骨董品やブランド品も買い取る「おたからや」に強い興味をもちました。
ライターS:
サイトを活用して資料請求し、事業検討されたのですね。その後はどうされましたか?
水野社長:
すぐさま上京して、横浜にある本社を訪ねました。
まずは本店を見学しまして、なんと言うか・・・ピーンときましたね、「これはいけるんじゃないか」と。
大阪にもどってすぐに物件探しを始めました。
ライターS:
加盟もしてないのに!?
水野社長:
僕の考えるスケジュールだと、フランチャイズ加盟契約を交わしてから物件を探し始めるようでは、遅かったんです。
大阪の地理・商圏はある程度わかっていましたし・・・とにかく戻ってから不動産屋めぐりをして物件情報をかき集めました。
水野社長:
これだ!と思う物件を探し出し、ここで「おたからや」を営業させて欲しいと、フランチャイズ本部に頼み込みました。
最後は、おたからやFC本部代表の渡辺さんに直接面談で頼み込み、開業の承認を頂きました。
ライターS:
見事な行動力です(笑)
しかしながら、「おたからや」は金・プラチナ買取と違って様々な商品を扱います。自分にできるか、不安は無かったのですか?
水野社長:
まあ、無かったと言えば嘘になりますが 開業前研修もありましたし、基本的に持ち込まれたものが市場でいくらで取引されているかはおたからやのノウハウで、調べる方法はありますので、それらを参考にしながら判断していきました。
もちろん品物の状態(汚れ、破損等)も織り込みながら値付けしていきます。
ライターS:
買取した商品はどうするんですか?本部で買い取ってもらうんですか?
水野社長:
FC本部に買い取ってもらう方法もありますが、私はもっぱらネットでの販売に注力しています。
今の時代、ネットを使えば一瞬にして多数のお客様に見てもらえますからね。
私の力に余る商品は、本部に買い取ってもらいます。
ライターS:
ご商売の順調ぶりが口調からもヒシヒシと伝わってきます(笑)
ライターS:
「おたからや」にて店舗を出店するのにはどれくらいの初期投資金額が必要だったのでしょうか?
水野社長:
他のフランチャイズと比較して、かなり安いと思いますよ。だいたい500万円てとこでしょうかね・・・。
ライターS:
安っ!!
水野社長:
事業特性として、オープンしてしばらくは買取が多く、そのためキャッシュアウトが先行します。
私の場合は9月オープンでしたから8月末くらいから開店告知をネット上で開始しました。
おかげさまで現在は月額売上高で500万円台大きく上回る月もでました。
利益額に関しては、カンベンして下さい(笑)
ライターS:
(内緒にするという約束で聞きましたら、通常の流通小売業では考えられない利益率でした。やっぱり!)
水野社長:
初期投資金額については、昨年の12月で回収完了しました。あとはひたすら利益をとるために走るのみですね。
おかげさまで売り上げの変動もほとんど無いので、安心して事業に打ち込めています。
ライターS:
初期投資金額 4ヶ月回収ですか。事業の成功を図る尺度はいろいろありますが、初期投資金額の回収が完了すると気持ちにも多少余裕がでますよね。
ライターS:
ところで、今後のリサイクルマーケットの展望などお聞かせ願いたいのですが。
水野社長:
そうですねえ、私個人としては、リサイクル市場自体はこれからも拡大すると思います。
リサイクルビジネスの面白いところは「A氏にとってバリューを感じないモノを、バリューを感じるB氏に移動させる」という点です。
現代はネット社会です。ネットの持つマスパワーを利用すれば、従来では買い手が付かず廃棄されていたものでさえ販売が可能なのです。
何より、いらないものは安く買えますよね。そして欲しい人には高く売れる、と。うーん、ちょっとこのあたりについては、詳しく教えたくないですね(笑)。
ライターS:
大丈夫です、ぼかして記述しますから(ぜんぜんぼかしてなかった。水野社長ごめんなさい)。
え~と、開店以後、順調に推移しているようにお見受けしますが、どうですか?正直ヤバい!と思った局面などありますか?
水野社長:
ヤバい、と思った局面ですか・・・、いやあ特には無いですかね。でも、やはり月の途中で「この売り上げが続いたらまずいなぁ」というのはありましたね。
特に、開店当初はリピーターのお客様もいらっしゃいませんでしたから・・・。
ライターS:
リサイクルビジネスってリピーター客がいるんですか?
水野社長:
多いですよ、リピーターの方。
特に売る方ですけども、やはり売るなら高く売りたいと考えてらっしゃいます。
そんな時、いきなり売却商品すべてを持ってこられる方は稀です。売却商品の中でも「そこそこ」のモノを持ってこられ、お店の品定めをされるんですよ。「このお店はどんな値付けをするのか?店主の対応は?信頼の置けるお店か?」そこでお客様のお眼鏡に適えば、次々に価値のある商品を持ち込んで頂けるのです。
やっぱり、誠実な接客が大切ですね。
ライターS:
なるほど。ファンを作るというのはどんな業種業態でも必須という事ですね。
ライターS:
ふと思ったんですが、店頭で買い取った品物の中には高価値な品物もあるかと思いますが、どこに保管されるのですか?
水野社長:
基本的にはお店の中で管理します。
ライターS:
という事は、常時 価値の高い金品がお店に存在するということですね。セキュリティはどのようにされていますか?
水野社長:
店舗の警備に関しては大手警備会社さんのシステムを導入しています。基本的に仕入れた商品は、できる限り早く売却処分するようにしています。
ライターS:
さて、水野社長は、文字通り「脱サラ」された訳ですが、独立時には既にご結婚を?
水野社長:
ええ、してました。子供もいます。独立に関する家族の理解は、どうでしょうね。100%賛成だったのかは妻に聞いて見なければわかりません。
もともとから僕は独立志向が強かったですし、やると決めたらやる性格なのは妻も理解してくれてました。
ですが、業種を決めるとき、店舗を決めるときなどは逐一相談しました。やっぱり家族の理解、応援と協力がないと脱サラ起業は絶対成功しないと思いますよ。
ライターS:
独立されて、生活スタイルに変化はありましたか?
水野社長:
サラリーマン時代と、それほど変わっていませんよ。朝は、たまに出張鑑定や、銀行訪問で早く起きなければならないときがありますが。
夜も、たまにですが、仕入れた商品のネット出品準備が多くなった時に遅くなる事があります。ですがそれ以外は、おおむね8:00くらいに帰宅しますね。
「おたからや」は決してお洒落な店舗ではない。業界に対するイメージも良いとはいえないかもしれない。
しかしながら、今、そしてこれからの景気動向などを考えるに、リサイクルマーケットが拡大しないわけはないと思う。
マーケットの拡大とともに業界に対するイメージなどは容易に向上するだろう。
さらに言えば、法人企業が取り組むにはマーケットサイズ並びにイメージの問題があり、難しいと思う。
しかしだからこそ、独立を考えるサラリーマンの方にはチャンスである。ランチェスター戦略的見地からも大資本が入ってこない業界で戦うのが賢い方法だ。



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