

収支モデル 【単位・千円】
| 科目 | 金額 | 売上比 |
|---|---|---|
| 売上 | 5,000 | 100% |
| 原価 | 1,500 | 35% |
| 粗利 | 3,500 | 65% |
| 人件費 | 1,500 | 30% |
| 水道光熱費 | 350 | 7% |
| 消耗品 | 100 | 2% |
| ロイヤリティ | 250 | 5% |
| 賃貸料 | 400 | 8% |
| 広告宣伝費 | 150 | 3% |
| その他 | 100 | 2% |
| 償却前店舗利益 | 650 | 13% |
みなさん、こんにちは。 それでは「フランチャイズ本部・数字のカラクリ」の第一回目を お送りします。まずは右の収支表をご覧ください。 FC本部の資料には収支モデル、または損益モデルという表が載っています。 表の初めに、売上があり、原価、各費用項目が続きます。 その項目は各本部で若干は異なると思いますが、大方、上記のような表になっていると思います。ここでは数字に潜むマジックにスポットを当て実際の表を見た際に注意すべきポイントを記載します。


まず、この収支は何を根拠にしているのかです。
「え? 店舗の平均値じゃないの?」
ほとんどの方がそう思われていますが、実はそうではありません。
あくまでもモデルです。モデル=手本や基準。つまり基準となる理想の状態です。と言うことはこの数字の店舗が実際にあるわけではありません。
ですから、まず何を基準にして収支を算出をしているのか、確認してください。
あくまでも、本部としての理想基準の値の数字である可能性がありますので確認しましょう。

もし、収支の売り上げが、既存店の平均値だったとします。
しかし、その場合次のようなケースが考えられます。
毎月の平均売上が700万円の店と300万円の店。この店舗の平均売上は・・・
そうです、500万円です。でも実際に500万円の売上の店舗なんてありません。
各店舗の坪数のばらつきです。
何坪の店舗がどのくらい存在するのか?担当者に必ず確認してみてください。
次に確認して欲しいのは既存の店舗は坪あたり平均いくらの売上があるのか?
これを確認する事です。それが判断の基準になります。
わかり易く簡単に説明しますが・・・
30坪で600万円、20坪で400万円。2店の坪あたりの売上げは20万円です。
しかし、40坪で650万円、20坪で350万円での店でしたら坪あたり16.6万円です。
同じ平均売上が500万円でもまったく儲けの質が違います。
ですので、単純に売上げ平均がいくらかや、最高売上の店舗の数字に惑わされないでください。

年々売上が下がっているのに、毎年変わらずのっけている会社もあります。
しかし、最初に話したようにあくまでモデル収支なので変えない所も多々あります。
またオープン景気(開店セールなどを開催している店)の店舗の売上を入れると、既存店舗が少ない本部は平均売上が跳ねあがります。
新規出店があるとオープン景気で全体の平均売上が対前年と比べ、上がっているように見えることがありますが、1年以上経過している店舗の前年比がどうかを必ず確認してください。

当然、休みを取る場合と、取らない場合は売上が変わります。
休みをとらないとなると、その分の人件費も増えてきます。
直営店は、組織ですので休みなく営業することが可能ですが、フランチャイズの場合は、
必ずしもそうとも限りません。また休みを認めないということもありますので、必ず確認してください。

講師:横溝 剛